隠れた名車トラヴィック

中古車の魅力は、その値段の安さだといえるでしょう。新車の際にはそこまで注目されていなかったものの、中古で値段が下がったことでその魅力が倍増するという車種もあります。スバルから出されているトラヴィックもそのような車のひとつです。
コンパクトミニバンというジャンルですが、大きさはトヨタウイッシュよりも短く、ホンダフリードより100mm長いという大きさになっており、7人乗ることができるようになっています。オペルザフィーラがそのベースになっているだけあって、かなり実直な走りを見せてくれますし、日常でよく使われる低速域でのレスポンスはもちろん高速走行も問題ありません。この車は2001年8月に発売されたものの、トヨタヴォクシーやノアなどの2Lハコ型ミニバンなどが主流になっていたということもあり、人気はそこまで伸びなかったという苦い過去があります。またGM・スバル提携になっていたので、その提携が解消する前の2004年12月で生産中止になってしまい、今では中古車でのみ探すことができるようになっています。
しかし上記のようにあまり人気がなかったおかげで中古車としての価格はかなり低くなっており、50万円以下でかなり状態の良いものも選ぶことができます。それとは対照的にトヨタヴォクシー、ホンダストリームなどの旧型を見てみると、かなり高い値段になっています。中古車はその性能などとは関係なく、人気のありなしで値段が変わってきますので、有名な車や人気車は中古車市場ではかなり高値がついてしまうことがあります。それとは対照的に人気のないトラヴィックなどはかなりお買い得になっていますので、オススメです。ではトラヴィックはどのような点がとくに魅力的になっているのでしょうか。さまざまなポイントがありますが注目したいのは3列目のシートでしょう。3列目が非常にしっかりとしたつくりになっており、緊急時以外にも十分使うことができます。さらにこの3列目は収納できるようにもなっていますので、そうすることによってラゲッジスペースをより広くとることができるようになっています。
エンジンですが、2.2Lですので高速道路などでもかなり安定した走りを見せてくれますし、ドイツ車がベースになっていますので、剛性感も高くしっかりした作りになっています。またエコノミーモードとスポーツモード、スノーモードになっているので、状態に合わせて切り替えると効果的に走ることが可能です。